2014年1月22日水曜日

車に興味が無くて交渉が苦手な人のための車の買い方 in USA

早速言い訳から。"in USA"と書きましたが、恐らく San Francisco 周辺限定の話になります。

San Francisco はアメリカでも有数の、公共交通機関が発達している都市だそうですが、東京と比べるとヘソが茶を沸かすレベルです。特に小さな子供がいる家族だと、車を持っていた方が便利なことが多々あります。ZipCar や Uber に乗るときにいちいちカーシートを着けるのもめんどくさいし。

ということで我が家も車を購入することにしました。ネットを検索すると「アメリカで車を購入するのは大変だ」「ディーラーがずる賢い」といった恐ろしい話がたくさん出てきます。ただ、具体的にどのようなステップで購入したのかをまとめたページはないようなので、我が家の例をまとめてみました。

1. ディーラーに行って車種を絞る
私は車に興味が無いので、乗りたいブランドも車種もありません。同僚から「子供がいるんだから大きい車が良いよ」というアドバイスをもらっても、「大きい」の基準すら分からない状態でした。なので、まずディーラーに行って、車種を絞ることにしました。日本人だし、なんとなくトヨタかなということで、San Francisco のトヨタのディーラーにいきました。
行く前に、「今日は買わない理由」を用意しておきましょう。さもないと、無駄な価格交渉に巻き込まれます。ディーラーに入ると下っ端ぽい人が話しかけてくるので、すかさず「今駐車場を人に貸してるんだけど、2 ヶ月後に使えるようになるんだよね。だから今日は買わないけど、どんな車が良いのか見ておきたい」と伝えました。
「サイズは Prius V ぐらいが良さそう。Sienna だと大きすぎて運転しにくそう」というのがその日の収穫です。あとリースの仕組みと trim (日本語でなんて言うのか知らない)についても聞いてきました。(日本でも車買ったことが無いので、何も知らなかった。)
テストドライブもできるはずなので、人によっては「この形が良い」とか「ハイブリッドの走行感覚が良い」とか「車高が高いのが良い」とか気づくかもしれません。

2. ネットで調べる
何はともあれ Kelly Blue Book を開きます。ここで、MSRP(メーカー希望小売価格)と実勢価格、何が競合車種なのか、競合車種との違いは何か、などを調べます。
私はここで、Toyota Prius V と Honda CR-V がサイズはほぼ同じだけど CR-V の方がかなり安い(Hybrid じゃないから)、Honda CR-V と Toyota RAV4 が競合車種であることを知りました。あと CR-V の方が RAV4 より安全面で高い評価を受けているようです。
あと、ガソリンの実勢価格を乗せてるサイトもあるので、それも見ておきましょう。初期コストが高くてランニングコストが安い Prius V と、その逆の CR-V とで、N マイル乗ったとしてどっちがトータルで安いのか、みたいなことをざっくり計算します。そうとう長距離乗らないと Prius V のメリットはないようです。

3. 実際に乗ってみる
ここまでやる必要は無いかもしれませんが、私は車を買うのが初めてだったので、慎重を期して、Prius V と CR-V をそれぞれ 1 週間ずつ借りて乗ってみました。このとき使ったのが RelayRides です。これは個人間で車を貸し借りするというサービスで、レンタカーと違って車種指定で借りれるので便利です。(レンタカーもできるのかもしれないが、ウェブから車種指定できるのは見つからなかった)
実際に乗ってみて、CR-V は意外に車高が高い、Prius V のシフトレバーが好き、rear view camera (バックするときに後ろを写してくれるカメラ)は便利、Moonroof (天井に着いてる窓)はかっこよさそうだけど日が差して暑い、などがわかりました。

4. 車種を確定する
あとは価格交渉になるので、ここで車種を決めましょう。複数の車種で価格交渉も可能ですが、時間がかかって面倒です。
うちの場合は、「ハイブリッドの走り心地は良かったけど、CR-V も走りやすかった。初めて車を買うし、何が本当に必要なのか分からないから安い車を買っとくのがいいだろう」ということで、CR-V にしました。

5. ディーラーで価格を聞いてみる
(多分このステップを省略可能です。が、うちはやってしまったので書いておきます)
San Francisco に来て 1 年で credit history に不安があったので、ディーラーに行って見積もりと、ローンの利率を聞いてみることにしました。が、帰ってきてから気がついたのですが、ローン(もしくはリース)のときの利率(これは credit history に依る)と、そのディーラーがいくらを提示するか(これは credit history に依らない)というのは独立した問題です。なので、最初に安い見積もりを提示するディーラーをネットで調べ(後述)て、それから、そのディーラーとローン(リース)の話をすれば良かったんですね。

ちなみに、このときはディーラーが「じゃあこの書類にサインして。あとでビザと SSN と収入証明と居住証明を出してくれれば、それで車渡せるから」と、今日この場で買うことを前提に話しだしたので「えーと、一晩考えたいから今は買わない」と言ったら「え、そうなの。マネージャー呼んでくるからちょっと待って」→ マネージャー登場 "Is there anything we can do to help you? we have a car of the color you chose today" という流れになりました。
事前にいくつかのサイトを見ていたので「あーこの流れ知ってるわー。インターネッツで見たわー」と余裕を持って対応できました。ディーラーに行く前に「アメリカ ディーラー」で検索して勉強しておくと良いと思います。

6. メールで見積もりを取る
上にも書いた通り、安い見積もりを出すディーラーを選ぶことと、利率がどうなるかとは別問題(だし、後者はコントロール不可能)なので、まずは安いディーラーを見つけることに集中します。
私の場合は Honda CR-V だったので、"honda dealer san francisco" で検索してディーラーのサイトを 5, 6 個見つけて、問い合わせ窓口から見積もりを依頼しました。連絡はできる限りメールにしてもらいましょう。というのは、他のディーラーと価格交渉をするときに「このディーラーは $XXX にするとメールで言ってます。あなたのところはもっと安くできますか」というためです。verbal quote は証拠になりません。
何度かディーラーとやり取りして、金額を落としていきます。提示された金額に何が含まれているのかをきちんと確認しましょう。"destination charge" (工場からディーラーまで運ぶ費用)は含まれているか、追加備品を購入させられることは無いか、などです。"can you let me know what else we need to pay for?" とか聞いておけば良いかと。
このステップの前に、Kelly Blue Book, cars.comedmunds.com を見て、いくらなら買うのかというゴール価格をイメージしましょう。どう頑張っても $20,000 の車は $10,000 では買えません。時間を無駄にしないように。

KBB の CR-V LX 2WD のページ。
fair purchase value が $22.317 で $21,868~$22,765 ぐらいの幅があるようです。

7. ディーラーに出向く & 購入
最終ステップです。安い価格を提示したディーラーを 2, 3 個ピックアップします。そしてそのうちのひとつに行って車を見せてもらいます。ここで「ところで、あと $500 安くならない?」などと言ってみましょう。答えが no だったら「ちょっと他のディーラーにも聞いてみたいから」といって 2 社目に移動します。
ここでのポイントは、ディーラーを 2, 3 個ピックアップして全て回る心づもりでいること、断るときに英語で何ていうかあらかじめ考えていくことです。「今日は 3 社回るんだ」と決めていれば、最初のところで値引きを断られても問題なく 2 社目に移動できます。交渉が苦手な人にとって、「他のディーラーとも話したい」とディーラーに伝えるのは心苦しいし、それを英語で言うのは更に大変なので、英語での言い方を考えておきましょう。
うちの場合は、1 つ目のディーラーが fair purchase value の下限より安い値段を提示していて、「さらに $XXX 安くならない?」と聞いたら「これ以上安くしたら赤字になるからだめ。これより安く売れるところは無いよ」と言われました。まぁそんなもんかなとも思いましたが、"so Mike, I know this car is awesome and the quote sounds good. but since this is a big purchase and this is my first time to buy one, I'd like to talk with other dealers" とか言って 2 つめに移動。そこは 1 社目と同じ価格まで下げてくれましたが、それ以上は無理ということで、その価格で購入しました。

実際には、このあと購入かリースか、頭金はいくらにするのか、などの話が続きますが、それは個々の credit history や預金残高に依存した話なので省略します。


という感じで大型ショッピングが終了しました。正直これでやるべきことを全てやったのか、これより安い価格で購入できなかったのか、自信はないですね。購入経験がある人にご教授頂きたく。

おしまい。

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