2011年9月24日土曜日

ステレオタイプとは真逆のギリシャの銀行

[The Economistの "Greek banks - Playing against type" の翻訳です。]

銀行は悪者だという見方は、ヨーロッパでもアメリカでも受け入れられている。これに関しては、これだけではないが、ギリシャは仲間外れだ。ギリシャの銀行の人と話すと、哀れみを覚えずにはいられない。

ギリシャの銀行は、2007-2008の金融危機の真っ最中もとても上手くやってきた。国の救済 (そんなものがあったら、の話だが) に頼ることなく、お金を逆方向に流していた。つまり、銀行が国債を買うことが、ギリシャ政府にとっての最も確実な収入源だった。ある銀行関係者によれば、国債の購入は今や強制されているようなもので、政府は「国債を購入しないなら、公営企業の預金を引き上げるぞ」と脅しているそうだ。

きっかけはどうあれ、国債のデフォルトリスクのせいで、銀行のバランスシートは炎上しやすくなっている。PSI (財政危機の対策のために民間企業の協力を求めること) のため、ギリシャが破綻しないための負担の一部は民間の債権者にも求められていて、すでに銀行は評価損を計上している。でも、更なるリストラのリスクは未だに高まっている。

財源は、関連する大きな問題だ。預金は金融システムの外へと流れ出ている。クレディ・スイスは、民間部門の預金額は 1 月から 7 月にかけて 10% 減少した、と見積もっている。人々は預金を引き出し、破綻のリスクに怯えている。ある銀行員は、人々が預金を引き出してタンス預金しないように説得している銀行の努力について、「私たちは預金者のサイコセラピストなんです」と語る。

ECB (ヨーロッパ中央銀行) は銀行を破綻させないはずだが、同時に、銀行が差し出した担保を定期的に再評価し、酸素供給 (銀行への資金供給) を絞っている。担保価値が下がりつづけ、貸出期間が短くなっている状況では、銀行はお金を中期の貸し出しにはまわしたくないだろう。しかし、それこそが経済が成長するために必要なのだが。

そのため、経済は停滞し、不良債権問題は増え続けている。おなじみの Blackrock Solutions から派遣されたチームは、銀行の貸出帳簿の検査に関して起訴された。今年中に銀行は更に資本が必要になるだろう。[訳注: よく分からない・・・]

銀行家たち自身は、(PSIによる一定の評価損以上の) ギリシャのデフォルトは望んでいない。そうなったら、彼らの資本は当然なくなってしまう。取締役会も、デフォルト危機の状態にあることが、ギリシャに更なる改革をすすめるための最良の方策だと言っている。憂慮すべきモラルハザードは、民間部門の債務が軽くなることではなく、ギリシャ政府が改革をやめてしまうことだ、とある銀行家はいう。

彼らの願いが叶ったとしても、銀行の未来は依然として窮屈なものだろう。2 つの銀行 (Eurobank と Alpha) は、資産の拡大とコストカットのために合併した。海外の資産は買い叩かれている。業務部門は、損失を補えるだけの引き当てを積むというつまらない目標を掲げている。同情を誘うには十分だ。

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